妻の発達障害(ASD)発覚
ここから妻の話しに変わります。私が受診にまで至った第一の理由は妻の変貌からだと今でも思っている。
私たちは再婚である。
今から5年前…。既に40代半ば…だった。
妻の2人の子と共に新しい家族になった。
私は妻が大好きで…地元の同級生でもあった。
いくつになっても女性らしく、それでいて頑張り屋で良く気がつく女性。
そんな2人が再会し、バツイチ同士で結婚、
幸せな生活を築き始めた。
しかし、それからわずか4ヶ月。
それが妻の診療内科の初診日だった。
映像がきっかけで突然、不安障害に
陥ったのである。
「そんな事ってあるか…」と思いながらも
受診し、そこから妻の内服が始まった。
特に生活上で家族に影響を及ぼすことはなかったが、再婚して間もなかったこともありとても心配で、大事にもした。
しかしその後、立て続けに私の身に不幸なことが続くのである。
そのわずか1ヶ月後…
妻が気胸を患い入院…
更にその退院から2か月で再発…
再婚して初めて迎える妻の誕生日は病院だった…。
そして身体に出来た手術痕と痛みに耐えやっと退院…。正味3ヶ月掛かっての回復だった…。この時点で再婚してまだ半年…
しかし、退院した翌日…
とんでもない事が起きた…
歩いて20分程の私の実家。
母親が自殺した…
これには参った…
発見者は私…。
それは9月なのに肌寒く、
冷たい雨が降る夜のことだった…
思わず妻に電話してしまい、雨の中、
退院したての辛い身体を起こし、
すぐに駆けつけてくれた。
警察と消防が入り混じる中、
妻に現場保持の状態を見せてしまった…
ショックは大きかっただろう…
そしてその年の年末、夫婦間に亀裂が
入る出来事があった…
妻の脱税発覚…
私は全く知らなかったが、結婚前に 内緒で高額バイトをしていた事実があった…
しかも、2人が再会してからのこと。
その勤め先で所得税を納めていなかった
ことから税務署から呼び出し…発覚…。
約100万円もの督促支払いをする…。
本人もショックだが私は頭の中の
ヒューズを飛ばす事を自然に身に着けて
しまった。
なんとなくだが自分が変わっていった頃だと
今は思う。
それを乗り越え、夫婦…家族…
ともに円満で、楽しい家庭を築くために
私は頑張った…。
恐らくこれまでの人生で一番家族を思い、
時間やお金を費やしてきた。
(それは実母が残してくれたお金があったからなのは間違いなく、常に手を合わせている)
ただ、生活は厳しく、再婚の俺は前妻の2人の子の養育費を毎月支払いながら、今の2人の子供と妻を養い、毎月の家計は火だるま…
妻に大人の発達障害(ASD)と言う診断がつきながらも、私は当然のごとく家族中心の生活をしていた。
妻も二次的な障害に繋がらなければ日常生活に大きな支障はないと言われていた。
ただ、一番身近に居る私に着実にボディブローが打たれ、ダメージが蓄積していたのであった。まだその時、それを自分で気づくことは出来なかった…